SHALLOWのネクストユアライフ

アンカーでラジオをやった話を記載してます

第1話 ムーンショットが描く未来

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ムーンショットが描く未来
サイバネティック・アバター生活
アバターVR、  ファイナルファンタジー10フラクタル アニメ

 

ラジオ音声

第1話 ムーンショットが描く未来

anchor.fm


ムーンショット型研究開発制度

 

ムーンショット型研究開発制度はご存知でしょうか?
内閣府のホームページに記載されている。
ムーンショット型研究開発制度の内容は非常にSFのような内容に見えるが、
決して実現が不可能ではなく時間がかかるが、達成は可能であろう項目が並んでいる。
なぜその計画が打ち出されて、どういう世界になるのか?
予想するための道具として身近な作品、映画から、来るべき近未来の世界を創造していきたいと思います。

www8.cao.go.jp

ムーンショットの言葉の由来


アメリカの第35代大統領ジョン・F・ケネディによる、アポロ計画を開始するきっかけとなった1961年5月25日のスピーチ(*)の1960年代が終わる前に月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させる」が、その由来である。
ムーンショットは、未来社会を展望し、困難な、あるいは莫大な費用がかかるが、実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な目標や挑戦を意味する言葉として使われるようになった。

makitani.net

 

内閣府が打ち出すムーンショット型研究開発制度の趣旨


趣旨を一文で言うならば、
多くの困難な課題を抱える中、それら課題解決に科学技術が果敢に挑戦し、未来社会の展望を切り拓いていくこと

その趣旨、つまり目的を達成するために7つの目標を掲げている。

1.2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現 
2.2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現 
3.2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
4.2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
5.2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出
6.2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現
7.2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現

www.jst.go.jp

 

全てを語ると時間がかかるため。
1.2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現について話を絞りたい。
この目標は現実味を帯びてきています。

 

サイバネティック・アバター

そのために開発をしているのが、
サイバネティック・アバターなのです。
サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。


アバターとは?


サンスクリット語のアヴァターラ(avataara अवतार)は、
インド神話や仏教説話の文脈で「(神や仏の)化身」の意味。

内閣府が掲げるサイバネティック・アバターの基盤

 

2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

一人が複数の化身を操りいくつもの仕事を運営できるようにしたいという基盤がある。

 

2050年までに、複数の人が遠隔操作する多数のアバターとロボットを組み合わせることによって、大規模で複雑なタスクを実行するための技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

大人数で遠隔操作で化身とロボットを起用し、大がかりな作業を完了できるようにする。
現場系の仕事もロボットやアバターで代用してしまう。本当に人が要らない世界が2050年に達成する可能性がある。

 

2050年までには、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現するというムーンショットが目標1なのです。

 

現在行われているテレワークも普及率が低いですが、近い未来では、テレワークは当たり前になり議論されることは無くなるでしょう。

 

アバターという映画

 

2009年に上映された。アバターという映画
ざっくりいうと、

パンドラという惑星にエネルギー問題の解決の鍵となる鉱物を採掘するため人類はパンドラに進出するが、パンドラにはナヴィという先住民族が住んでいた。資源の採掘を願い出るも、ナヴィ達は地球側の提示する条件にまったく関心を示さなかった。資源開発の目的を果たすべく、RDA社は地球人とナヴィそれぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体を作り、神経を接続する操作員の意識を憑依させたアバターとしてナヴィとの接触を図る「アバター計画」をスタートさせる。
いろいろあって、
主人公は、アバターと共に静かに横たわるジェイクは、エイワの力(ナヴィという一族の神)によってその意識をアバターの肉体に移される。
今までアバターだったのが、そこに主人公の魂が移植されてナヴィ一族として生きる。
みたいな話。


人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会に近い発想の映画だと思いました。人間という肉体に固執することなく最終的にアバターに意識を入れてしまえば、ナヴィ一族になるように物理的な肉体からの解放がある。
まさにこの目標に最終地点を示したような映画のように感じました。

ja.wikipedia.org

ファイナルファンタジー10

 

ファイナルファンタジー10
全部話すと大変なので、相当省略すると、
これはストーリーを見てほしいのですが、

 

ブリッツボールというスポーツの選手であった主人公のティーダは、
自身が住むザナルカンドから、異世界「スピラ」に飛ばされる。
スピラでは「シン」と呼ばれる怪物(ラスボス)が現れ街を襲う為、人々は怯えて暮らしていた。
「シン」を倒せるのは召喚士(今作にヒロイン ユウナ)のみとされる。
だが、倒しても、しばらくすると「シン」は復活する。
「シン」を倒しては復活し、また倒す…といったループを繰り返している
召喚士はスピラの人々の希望を背負い、「シン」を倒す唯一の手段である「究極召喚」を行うため修業の旅に出るのが通例となっていた。

 

主人公のティーダは何者なのか?
これはネタバレですが、
主人公のティーダ存在していないという事実がわかってきます。
祈り子と呼ばれる人達が作った夢で、主人公のティーダは祈り子の夢の住人という事実が衝撃的なのです。
要は祈り子が作ったアバターみたいな存在。祈り子は1000年以上夢を見続けて疲れてしまっている。それを解放するためにシンを倒す。
ラスボスを倒した後、主人公のティーダは消えてしまうという悲しい話。

人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会に近い発想を持った作品だと思いました。

www.jp.square-enix.com

 

未来を予測したアニメ フラクタル

 

最後に

フラクタルというアニメはご存知でしょうか?


フラクタルについて


22世紀に確立された世界を管理する「フラクタルシステム」。それはネットワーク化された数兆の計算機の総体で、人体に「フラクタルターミナル」を埋め込みライフログを定期的に高々度浮遊サーバに送信することで全ての人が基礎所得を受け取ることができるシステムである。
これによって、働く必要も争う必要もなくなり、人類は楽園のような生活を手に入れた。そして、「ドッペル」と呼ばれるアバターを使うことによって、どこでも好きな場所から自由にコミュニケーションを取れるようになって以来、多くの人は定住せずに悠々自適に暮らす個人主義の社会が形成されていた。

 

現代に近いに発想ですよね。

 

しかし、システムの恩恵が得られてから1000年が経過し、電波を中継する「バルーン」の殆どが故障し、システムは崩壊の危機にあった。だがもはやシステムを管理する「僧院」ですらシステムを修復する術を忘れてしまい、残された手段は再起動だけだった。

 

fractale-anime.com

 

未公開のこぼれ話

 

結構話したいこともあったのですが、

 

ゼーガペイン

ゼーガペインというアニメの方が、

「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会」の発想に近いと思いました。

www.zegapain.net

その昔、ナーガという科学者が量子コンピューターを実用化した。

やがて彼がCEOを務めるI.A.L社は軍事分野などにも手を伸ばし巨大コングロマリットへと成長。

そして間もなく、致死率98%の「オルム・ウィルス」が世界中に蔓延した。

人類は死を回避するため、世界各地に作られた量子サーバーの中で、人間の記憶や思考・人格・肉体の特徴などをデータ化した「幻体」となって生きることを余儀なくされた。

思想や宗教上の理由で幻体化を拒んだ人も多くいたが、疑心暗鬼に陥った人々は世界各地で戦争を始め、世界人口はわずか数年で激減し、

ついにサーバー内の幻体だけが残されたのだった。

 

主人公は、現実だと思っている世界に生きているが徐々に今の世界に疑問を持つようになる、そして自分たちが実は作られた世界にいることに気づき真実を知ろうとする。

 

映画のマトリックスを彷彿させる内容に近い。

そして致死率98%の「オルム・ウィルス」というのも、2021年現在 蔓延しているウイルスにも近い概念が存在する。

 

人類が身を守るために「幻体」にならなくてはいけなかったという設定に過酷さを感じましたね。

しかし、いつそういう時代が来てもおかしくない、今だったらSFではなく近い将来としてみることができる作品ではあります。

 

攻殻機動隊

近未来と言えばこの作品

www.ghostintheshell-sac2045.jp

 

あらすじは、

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。

その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。

結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。

生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織「公安9課」通称「攻殻機動隊」の活躍を描いた物語。

ディープじゃないですか?

 

濃すぎて、まだ理解できていないところが多く難解なところがある。

限られたラジオでは話しきれないためカット。

 

詳しくはこちら

ghostintheshell.fandom.com

 

攻殻機動隊シリーズの年表を見ると、物語の年代でどういう出来事が起きているかがわかる。

ja.wikipedia.org

 

ほぼ全ての作品見て、2周しましたけど難しいです。

近未来の雰囲気だけを感じるだけでも面白い作品です。

内容を知ろうとすると深いです。非常に。

 

人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会に近い発想を持った作品は多く議題に上げたらきりがないです。

ファイナルファンタジー10に話でもかなり端折っていますが、初見で聞いてもピンとこないと思います。

プレイ動画を私は見ましたけど、丁寧にゲームを進めていけばゆっくりと設定や状況、展開が理解できるようにシナリオライターが作っているのでどんな人でも没入できるように設計しているところが凄いとことですね。

簡単にいうと名作です。

 

内容はぶっ飛んでいるけど、将来的に人類が時間と空間を超えたシステムを作る点においては興味深かったですね。